フラットアースの絵本・ザアースプレーンby Eric dubay and Kan Ev Art

2023/08/27

フラットアース

t f B! P L
私が君くらいの年齢だった時、田舎で育ったんだ、明瞭な夏の夜に、おじいさんと私が星々をみながら横たわっていたんだ。私は北極星、ずっと回り続けている星々の真ん中に位置する輝く北極星が大好きだった、まるで王座にいる気高い王、きらめく王国に座している誇り高い王のようだ。おじいさんはアンドロメダから子羊座までの88の星座を教えてくれた。ヘラクレスの十二労働者の寓話や、十二支の太陽の動きを放蕩の旅路に例えた話をおじいさんから聞きながら、それらの星々を一緒に観察していた。

夏休みの最後の夜に、おじいさんと私は星々を眺めていて、そして彼が指をさしてこう言ったんだ。「北極星だよ坊や、北極点の真上に座している、これは平面地球の真ん中にあり、天のちょうど中心に位置して、完ぺきに整い並んでいることを示している。北極星は、全ての創造物を見渡す神の目のようであり、他の星々は異なる角度から見渡し行き届いているようで、天使が世界の端々の闇に光をもたらしている様相だ。北極点は、天空へ繋がる巨大な木の樹幹のようで、北極星は一番高いところにある枝の葉っぱのようだし、木の幹の真上に位置している。毎日、天の木々はその幹の周りの空に一つの円を描きだす、ちょうど毎年地上の木々が幹の周りで新しい芽を出して一周を描き出すようだ。」

学校にまた行き始め、授業が始まった次の日の朝、ベルが鳴るとタイソン先生が大きな地球儀を机に置いてふんぞり返っていた。「生徒のみんな、地球の形はどんなかね?」と眼鏡越しに見入って聞いてきました。誰か答えるだろうかとちらっと見渡してみたが、みんな表情もなく気の抜けた様子で、まるで懐中時計の催眠にかかってしまったように高速スピンする球体を見つめていた。彼はまたもや問いただした、「誰か、地球の形はどうか答えるんだ!」

窓の外を眺めると完全にフラットな地平線があり、私はおじいさんの飛行機で空を飛んだ時のことを思い出した、そして今その瞬間にも同じフラットな地平線が私の周りにあったのだ。その瞬間、確信が込み上げてきて、私は頭を上げて大きな声で叫んだ、「地球は平面だよ!」

タイソン先生は、頭を激しく振って、眼光鋭く私を数秒見つめたんだ、そして一気に爆笑しだして、他の生徒たちも便乗してきた。恥ずかしさと混乱の中で、私は気持ちが落ち込んで腕組みをしたのを覚えているよ。みんなが笑うのをやめた時、タイソン先生が「馬鹿な子だ、地球が平面に思えるのは、地球がとても大きくて君が小さいからだよ!バスケットボールの上にいるアリを想像してごらん。アリにとっちゃ、実際にはボールの上にいても地平線も平面に思えるんだよ。まさに地球は高速回転するバスケットボールのようで、君はその表面にいるアリなのだよ。」

タイソン先生は黒板に向かい、太陽系の絵図を描いて、説明を始めた。「地球は時速1600㎞で自転するだけではないぞ、およそ11万㎞の速度で太陽の周りを公転しているんだ。その動きがありながらも、太陽系自体が、つまり太陽と地球と全ての惑星は、時速85万㎞で銀河系の端でずっと螺旋運動をしているんだよ。しかもそれらを含んだ銀河系自体が、時速数百万で、膨張した宇宙を移動しまくっているんだ。すべてこれらはビッグバンによって生み出されたのだよ!」

学校から帰ると、私はタイソン先生が言っていたことをずっと考えてしまった。もし地球が本当に巨大な球体で、それ自体が自転して、太陽の周りを公転し、銀河系を回転し、宇宙を飛び交っているなら、なんで北極星の星は全く動かないのだ?なんで、数千年のなかで、星座の位置が一切変わることなく、形も変わらないのだろうか?毎晩考えて、何年も考えてみたけど、おじいさんと私は、他の星々や星座が常にそれぞれが均一に同じ場所にいるのと同じく、北極星も全く同じ場所にあったことをこの目で見たんだ。もし地球が本当に時速数百万kmで異なる方向で動き回っているんだったら、なんで私たちは、空に完ぺきに配置されて旋回している北極星をみることができたのだろうか?もし地球が異なる方向へ数百万㎞で動き回っているのであれば、おじいさんと私が撮った星の軌跡の写真が、不規則ならせん状の星の軌跡になっていて、完ぺきな旋回ではないはずなんだ。

家に着いたとたん、おじいさんは私の表情から困惑を感じったのか、何があったのか聞いてきました。私は本を床に落として思わず叫んだ。「タイソン先生が地球は回転する宇宙のボールなんだって言ったんだ!」

おじいさんとおばあさんは、突然に爆笑しだして、ぼくも笑わざるを得なかった。「ああ、いいかい、そしたらボールの底から絶対に落下しないようにしないとな!そうじゃろ!」おばあさんは、眼鏡の下にたまった涙を拭きながら、そういった。「それで、くるくる回っても、いかなる動きを感じて酔っぱらっちゃいかんぞ、坊や!」おじいさんは膝を叩きながら付け加えた。

ある夜に、寝ようとしたけど、気になり星をみながら夜を明かした。「やっぱりわからないや、おじいちゃん」と私は言った。だんだん興奮気味になってしまい、「ぼくたちが宇宙の中、異なる方向へ時速数百万㎞で動き回っているのに、どうして星座たちは決して変化しないの?もしそれが本当の話なら、毎晩みる夜空は違って見えるはずなんだ!」

「坊や、お前は正しいよ。」おじいさんはため息をついて、そして普段の陽気な顔を一転させて深刻になった。「お前に今から秘密を話してやろう、世界で最も大きな秘密をな。ほんとに少ない人たちだけが、人生の中でこの信じられん秘密に気づくのだよ。そして彼ら自身は誰にも言えず胸にしまい込むのだよ。その秘密とは、誰の目に明らかなものだ、でもお前がそれを人々へ話そうとするとき、彼らはお前をあざ笑い、狂っているというんだよ。こうやってこの信じらへんほど明らかな偽りの秘密が、500年以上もうまくバレバレにも隠し通されてきたんだよ。」

「話してよ、おじいちゃん!」私は我慢できずに話をさえぎってしまった、「それはいったい何?」

「人類史上の歴史が始まってから、そして何千年にもわたって、全ての古代の文明と世界は、地球が単純に高速回転する宇宙のボールではないと知っていたのだよ。彼らは観測をして、調査をして、常識ある感覚で地球が静止した平面な大地であること、そして太陽や月、その他の星々は私たちの周りをまわっていることにも気づいたんだよ。彼らは、北極が、地球の中心にある磁気モノポールであり、そこに北極星があること、その北極の星が真上にあることも知っていたんだ。彼らは、お前が数年間空を観察して気づいたのと同じように知っていたのさ。北極星が天にある動かぬ星であること、一方で他の星座たちが完ぺきにその周りをくるくる回っていることをね。」

次の日学校で、タイソン先生は、宇宙モデルの説明を続けました。黒板の真ん中に大きな太陽を表す円を描いて、その周りに色々なサイズの「惑星」を表す円を描いていました。「惑星だよ」と彼は述べて、地球に似ていて同じく高速回転して、地球は太陽から実際に三番目に位置する惑星だと言ってきた。さらに、それそれのイメージが描いてあるカラフルなポスターまで見せてきた。

「水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、そして冥王星の全てが太陽の周りをまわっているんだ。」タイソン先生はそういった、「地球は自転もしているから、昼夜の変化も生じる、さらに太陽の周りをぐらぐら揺れながら公転してるから、季節の変化も生じるよ。」

「ちょっと待って」と私は当時、大きな声で確信を込めて叫んだよ。「ぼくのおじいちゃんと一緒に星々を観察して、よく水星と金星が一晩中輝いていたのをみたよ。先生が示す図式が本当なら、地球にいる誰もが水星と金星を日中の間だけしか見ないはずだよ。」タイソン先生は、私を瞬きせずに話もせずに睨みつけてきて、ゆっくり眉毛を上げた。他の生徒たちもざわめいて、そして黙り込んだ。「そうでしょ。」と私は続け、「もし水星も金星も地球よりも太陽に近いんだったら、太陽が出てる時しかそれらをみれないはずなんだ!夜にそれらをみることはできないよ、だって地球は回転して違った方向を向いているんだから!」

タイソン先生は、ついに瞬きをした、眉を下げて黒板に戻って彼の授業を進めた。彼は完全に私の意見を無視して、私の意見など無関係なように振る舞っていたんだ!がっかりしたよ、でも踏みとどまらなかった、彼が何もなかったように振舞ったことはわかったし、球体モデルに致命的な理論破綻があることも私は確信したし、それは始まりに過ぎなかった。

夕食を食べた後のその夜、おじいさんは庭で望遠鏡をいじりながら、私を呼び、彼と一緒に座り込んだ。彼は歯をみせながらニンマリして、「なあ坊や、今日はどんな馬鹿げた話を彼らから教わったのかい?」と聞いてきた。

「タイソン先生が、惑星の写真のポスターをみせつけて、他の惑星たちが球体なんだから地球も球体に違いないって言ったんだ。」

おじいさんは口が裂けるほど笑って、「そうかい、馬鹿げた話だね?バスケットボールは球体さ、でもコートが球体とは限らないよね。ビリヤードの球は球体さ、でもテーブルが球体とは限らんだろ。まず最初にね、床の形を聞いてるのに、上を見上げて天井の形の話をする人がどこにいるかね!さらに地球は「惑星」ではない、地球は「台地」であり、それは平面とか水平を意味するんだよ。彼らは台地を意味する「Plane」という単語にに"t"をつけ足して、"planet"球だと言い張るだけだ!こっちにおいで、みてごらん」おじいさんは、望遠鏡を動かして見せてくれた、輝かしく、きらきら光る、明らかな円形であり、球体では全くなかった、黄色く輝く円の星がみえた。「あれがだな坊や、”惑星”と言われる金星だよ・・・」

「でもタイソン先生が見せてくれた写真とは全く違ってるよ!」と私は取り乱していた。

おじいさんは付け加えてこう言ったんだ。「彼らは空想のようだけど信じられそうな写真をコンピューターを使って作るんだよ、それなのにわしらには自分の目によって真実を悟ることがないように強要してくるんだよ、金星はかつて明けの明星と呼ばれていたけど、それは東の方で夜明けの前に上がるからだよ。実際に、いわゆる惑星というのは、さ迷う星々と古代の人たちに知られていた。恒星として知られる他の動かぬ星たちと違って、動いているからだよ。それぞれが、独特な花びらのような模様を生み出していた。お前が見たように、全ての星々やいわゆる「惑星」は、単なる空に浮かぶ非物質の光なのだよ。それらは、ガス状の燃えている巨大な球でもないし、球体上の地球になぞらえられた地面に着地できるような土地でもないし、何億キロも離れたものでもない。むしろ、比較的近くにあることが、83倍のズーム機能が付いた望遠鏡だけで証明できるんだよ。

次の日、タイソン先生は、こんな質問と共に授業を始めた、「太陽と月ならどっちがでかい?」

いつも通り、誰も声を上げることはなかったが、私は手を挙げたよ、答えも明らかだと思っていたし。「どちらも同じ大きさです、誰でも確認できるよ!」

「またもや間違いか!愚かな生徒だな!」とタイソン先生は彼のことを笑った。「太陽はな、月より400倍も大きいんだよ。太陽が、月と比べて400倍ほど地球から遠くにあるから、月を同じようなサイズに見えるわけなんだ。」

驚いて頭の中が真っ白になったが、思わずこう言い返したんだよ。「先生は、ぼくが目の前にみた水平な地平線が実際には曲がっていると信じろっていうのですか? そして、動いていないと感じる地球も実際には動いていると信じろと?、しかも二つの同じサイズの円をこの目で見ても、実際には400倍ほどのサイズの違いがあると?どれだけ太陽って遠くにあると考えていますかタイソン先生教えてください!」

「太陽は、おおよそ1億4960万㎞地球から離れているよ」彼は目を泳がせゆっくり瞬きしながら答えた。

「どうやって先生やほかの人たちは、1億4960万㎞も遠くにあるものを捉えることができたのですか?どうやって証明したのですか!?」私は目を大きくしてワクワクしていた。

「複雑な数学の公式の計算があってだな、それも君のように小さな何も知らない学校の生徒なんかより賢い天体物理学者や人々によって、何世紀にもわたって完ぺきに証明されてるんだよ!」

タイソン先生から奇妙な教えを聞いて、おじいさんはすぐに彼の荷物をトラックに積んで、私をビーチへ連れて行ってくれた。太陽はまぶしく輝いて、その光線が雲を通し海の水面にめがけて、三角形ピラミッドの光の形をして下方にも外側にも放たれていた。「これらは薄明光線というものだよ」とおじいさんは説明してくれた。「もし坊やが、太陽の光線を雲越しに辿っていくなら、光の元となる太陽にたどり着くだろう、まさに懐中電灯から放たれた光を逆にたどっていくなら、光の元となる懐中電灯に行きつくようにね。どう思うかね?1億4969万㎞も遠くにあると思うかね?」目を細くして首を振る私に、おじいさんはにっこり笑っていた。「あの太陽系の宇宙学の創設者であるコペルニクスでさえ、彼の計算によるとおおよそ5百40万kmしか離れていないと言ったんだよ。次の世代になると、彼の後継者であったケプラーが、1千9百90万km離れていると、自分の勝手な計算方法で言ったよ。そしてさらに次世代になると、あのアイザック・ニュートンが登場し、こう言ったんだ、「4千5百万kmだろうと、8千7百万㎞だろうと、どのみち上手くいくよ。」坊やわかるだろ、「科学的」なんて言ってもこんな大雑把で適当な科学者たちが、彼らの勝手な計算方法で距離を割り出してきたし、当時から何も変わっちゃいないんだよ。何世紀にもわたって、彼らの魔法みたいな計算方法を使って、太陽までの距離をさらに遠のかせてきたんだよ。今の時代の専門家なんて、1億4960万kmというとんでもない偽の科学的とされる距離の長さを言い出したんだよ。」

おじいさんは、トラックからダッフルバッグを取り出して、私と一緒に海岸へ向かった。「坊やわかるかね、彼らが本当に首尾一貫した統合された数理的な計算方式を求めるなら、太陽が数億万㎞も離れたという結論にはならない。本当の科学というのは、観察されて、検証されて、そして繰り返されて、全員が実体験をして、慎重に結論を出すんだよ。今からそれを一緒にしてみようかね。」おじいさんは大きな金属の天文学の道具を取り出し、私の手に置いてくれた。「これは六分儀というんだよ。太陽とか月や星々みたいな対象の正確な角度の距離を測りだす時に使われる。」おじいさんは私の手を使って、動鏡を調整し、私はレンズ越しに観ることができた。「まず、わしらは水平線と平行に並んで、インデックスアームを調整するためにクランプを押して、太陽が水平線に接触するようにするんだ。それで角度を測ることができる。こうやって、船乗りたちは、海を航海するために星々の角度と距離から推測していたんだよ、ちょうどわしらが太陽が何億万㎞も離れていないことを知るように!同時刻の日に二つの異なる場所の直線の距離を考慮しながら、角度を測定することで、二つの同じ角度で成り立つ一つの三角形を観測できる。ピタゴラスの定理というが、これを使えば太陽まで距離を測りだすことができる。船乗りたちは、何世紀にもわたってこの公式を使って、太陽と月が二つとも直径がたったの48㎞であることを理解していたし、地球から4800km以内にあることも知っていたんだ。」

ビーチで一緒にくつろいでいると、太陽が赤いような、オレンジのような黄色の光を空に放っていた。私は腕を頭の後ろに組みながら、こう聞いた。「おじいちゃん、何で空は日の出と日没で色が違うの?」

おじいさんはにっこりしながら、起き直って、駐車場の街灯を指さしてこう言った。「あれを見てごらん、どうやって光が前より、地面に対して低く見えたり、近く見えたりすると思う?」私は気づいてうなづいた。「実際に、この通りの街灯は全て同じ高さにあるけど、わしらの肉眼の遠近法による捉え方で、地平線に沈んでいくように見えるのだよ。同様に、太陽は決して日の出の時に上がったり、日没時に下がったりしていない!夜明けと日暮れの時は、私たちの場所から正午のときよりだんだんと遠のいているだけでだよ。私たちの観点からは、上がったり下がったりしてるように見えるけど、自際には近づいたり遠のいたりしてるんだ。太陽は光は遠のく時、わしらの目に届く前に空気の分子の間をたくさん移動する。そうすると、波長の短い色、青色のような光を生じさせて色んな方向へ分散したりする、また波長の長い色である赤色やオレンジをも太陽が遠のく夕焼けの時に生じさせていて、これが坊やの目に映りこんできれいな風景を作り上げているんだよ。」

太陽が地平線の彼方へ半分消えかかったとき、おじいさんはビデオカメラを設定して私を呼んだ。「ほらここだよ坊や、太陽が地平線の下に隠れていくように見えるだろ、でもズームインしてみると、太陽がただ私たちの場所から遠のいているだけだと証明できるよ。」カメラをズームインしてみると、半分消えかかった太陽が再び全部見えるようになった、そしてズームアウトして遠ざけてみると、太陽が空の後ろへ消えていった。「坊や、水平線の彼方へ消えた船にも同じことができるよ。」おじいさんは、そう言いながら遠くにあるボートを指さした。「あの船が水平線の彼方へ完全に消える最初の瞬間を見てごらん。疑似科学好きなタイソン先生は、こういう現象が球体上のボールで何世紀にもわたって証明されてきたというんだよ。彼らは、水平線が球体上の地球上では曲がっているから、船や太陽もその先に沈むと言い張るんだよ!しかし、みてごらん、あの船は肉眼では完全に消えたように見えるけどもね、この最新の技術を通して、そうカメラを通してズームしてみれば、またもや船が視界に戻ってくるだろ、これは水平線、地平線が地球上で曲がっていないことを証明しているんだ。人間の視界の遠近法によって、遠くに行く物体が沈んで消えるように見えるだけだよ。

「おじいちゃん、疑似科学って何?」と私は聞いた。

くすくす笑いながら彼は答えた。「疑似とは嘘とか偽物という意味だよ。科学者とはね、観察と実験に基づいて、自然界の法則に関して論理的な結論を明確にすることだよ。だからね、疑似科学者とは、偽物の科学者を意味するし、実際に観測されて体験できる事象をおとぎ話を作るために否定する人たちのことを指すんだよ。坊やとわしは本当の科学者だよ!」おじいさんは、声を上げて、トラックから水準器を取り出し、ビーチの手すりのに水準器を取り付けた、「疑似科学者は、地球は半径6371㎞の球体だというから、今からピタゴラスの定理によって、それに則った地球の曲率を調べていこうと思う。1マイルで8インチの曲率が生じて、そこから距離の2乗をかけるごとに曲率は増えていく。つまり、地球上で2マイルの道のりがあれば、32インチ曲がっていることになり、3マイルだと72インチ曲がっていることになり、10マイル(16㎞)だと(今いる海の長さ)、地球は完全に66フィート(20m )も下方向に曲がっていないといけないんだよ!手すり越しに見える背景をみてごらん、わかるだろ、水平線は沈んでるかな?」

完ぺきに平らな水平線を岸越しに観ることができて、頭を振るしかなかった。「曲がっていないよ。」

「もちろん曲がっていないね」おじいさんはにっこりして、「坊や、人は絶対に曲がった水平線も地平線も、曲がった水面なんて見ることができない。だから”水平線”と言われるゆえんだよ。だって常に水平なんだからね。それに水の性質上、静止した状態では常に水平を維持するものなんだよ。ビーカー、ボトル、浴槽、池、湖、海をみて、全ての自然界にある水や液体は性質上として水平を維持しているんだよ。世界が70%の水平な水で覆われているのに、どうやって地球が平らじゃないというのかな?わしらが住んでいる地球の水平なはずの海がどうにか曲がってしまい、しかも高速スピンする球体の下側に張り付いているなんて言う教えは、人類史上最大の偽りなんだよ!」

次の日、授業の始まりのチャイムが鳴ると同時に、タイソン先生が、マイクを落としてみせた。「マイクが地面に落ちるのはなんでだと思うかね?」と彼は教室を見渡しながら聞いてきた。誰もがわからない顔をして答えないのをみると、こう続けた。「重力というものが存在しているんだ、巨大な塊が小さな物体を磁石みたいにくっつかせることができるんだよ。地球は巨大だろ、だからマイクを地面に引き寄せることができるんだ。この重力が、人々や建物、海、全ての物体を地球にくっつけてくれているんだよ。誰かオーストラリアがこう呼ばれているのを聞いたことはないかね。地球の裏側の土地っていうだろ?」タイソン先生が机上の地球儀の下側を指さすと、少数の生徒が手を挙げた。「君たちがみる通り、オーストラリアは文字通り地球の裏側で下に位置する。重力波、オーストラリアが地球の底から離れ落ちないようにくっつけているのだよ!」

私はその時、裏側で下にあるオーストラリアが常に地球の中心に引き寄せられてくっついているという馬鹿げた考えを頑張って静かに考えていたのだが、クラスのみんなは笑いながら大盛り上がりしていたよ。どうやって重力がそんなに強くなるんだろうか、地球の裏側で下向きになって高速回転する人々や建物や世界中の海をくっつけている、それにもかかわらず煙や蒸気、小さい鳥や虫がその掴んでくる重力から解放されて、上昇したり飛ぶことができるほど弱いというのか。重力が世界中の海を曲げて球体にくっつけるほど強いのに、スイレンの葉っぱなどが浮かぶことができるほどに重力が弱いと主張するのか?

タイソン先生は、大きな円、中くらいの円、小さな円を黒板に書いて、太陽、地球そして月だと言った。そして説明を続けた。「太陽は太陽系の中で一番大きな物体であり、最も強力な引力を生じさせている。地球は太陽よりも小さいね、しかし月よりも大きい。だから引力が地球に働いて、太陽の周りを公転させるように作用するんだ。一方で月は地球の周りをまわっているよ。」

「ちょっとまって!」私は思わず手を挙げて取り乱したよ。「前に先生は重力が小さな物体を巨大な物体に引き付けると言いましたよね。今度は、重力が小さな物体に巨大な物体の周りをまわるようにさせていると言うのですか!どっちが正しいんですかタイソン先生?どうやって重力がある物体を軌道に乗せて回転させて、一方で磁石のようにくっつけるのを決めることができるのですか?」

「ただそうなるんだよ、君はうるさいな!」

学校から家に帰ると、おじいさんに「重力」について話した。彼はまた別の研究分野の材料が出てきたなと言い、一緒に調べようと言ってくれた。大きなバケツと地球儀を小屋から携えてくると、一緒に都心に向かい、国連の建物がある場所で立ち止まった。石で作られた世界地図の噴水広場があった。ちょうど真ん中に北極点があり、国連の旗を棒に掲げていた。

「時々、真実というものが誰の目にも明らかな時がある。」とおじいさんは言った。「ここに旗と噴水があるだろう、しかも学校で教えられるものよりも、正確な地球の真実を伝えるモデルの地図がある。噴水の水は、海水面で海を表してるのだが、きちんと広場の中に納まって、平らな状態だよ。さらに海水面から突起している大陸の様相も、地球上の土地と水における実際的で誰もが感じうる、正しく地球として機能する状態を示しているんだよ。」

「そして、これを比べてごらん」おじいさんはそう言いながら片手に球体を抱え、もう一方の手に水がパンパンに入ったバケツを抱えていた。そして、彼は地球儀に水を注いで、私たちは噴水広場の底へ水が一滴残らず落ちていったのを観察した。「水はバケツか噴水広場の中にこういう風に収納されなきゃいけないし、内側に凹状になっている容器にくっついてきれいに収まるはずだよ。つまりな、水は外側へ凸上になっているような地球儀のようなものには、絶対にくっつかないんだ。それがどれだけ地球のように大きいと言われようと、水は常に落っこちるし、人もてっぺん以外では立つことはできないね。ディズニーのエプコットにある宇宙船地球号でさえ、高さ18階で7千2百万㎏という最も巨大な測地線の球体が作られても、少しの重力を生じさせることはなかったし、ましてやゴルフボールをくっつけたり軌道に乗せて旋回させることなんて絶対になかったよ。わかるだろ、仮説上の力が全てを巨大な物体の中心に引き寄せるなんて話がいかにずさんであるか。地球の球体上の海の水がどうやって曲がって、下の底の位置にいる人々が落ちなくてすむのか説明されないといけない。仮説を立てる時は、それが常に証明されて観察されて、計測されるべきで、繰り返し同じ結果を生じさせているべきで、測定されているべきなんだよ。だが、ニュートンの仮説からたった400年くらいしか経過してないが、曲がった水やこの魔法のような物体を引っ付ける力は、どこにいても観察されたことはないし、計測されたこともなく、一度も生じたことがない事象だし、最も大きな球体として建設された物体ですら、彼らが主張する地球の引力や重力のような作用をすることがなく、それを証明することに失敗しているんだよ。自然界の水が大きな規模になったときだけ、自然界の法則が変わってしまうと主張するのは都合が良すぎだし、それは科学とは呼べないね。」

「ニュートンの妄想である重力の仮説が持ち出されるずっと前から、自然界の密度と浮力の法則においてなぜリンゴが地面に落ちるのかは完ぺきに説明されていたんだよ。単純に、物体が落下するか浮揚するかは、その物体を取り囲む媒体より密度が低いか高いかに依存しているんだよ。リンゴが落ちるのは、それらが空気よりも密度が高いからだよ。一方でヘリウムガスが浮き上がって上昇するのは、空気よりも密度が低く軽いからだよ。重力の出る幕はない。だから、雨粒は大気の中を通して落下するし、気泡が水中にあれば、浮揚していくんだよ!全ての物体は、周りと密度が高いか低いか比較され、それぞれその法則で完ぺきに浮き上がったり落ちて行ったりする。この法則によって、小さな人々は海の底に沈んでいくし、一方で大きな乗客千や航空母艦は海の表面に浮かぶことができる。なぜなら、小石がかなり小さいとしても、ボリューム(その密度)に対する質量が、水と比較するととても大きいからなんだよ。だから沈んでいく。でも乗客船がとても大きいとしても、ボリューム(密度)に対しての質量は水と比較して小さいので、海の上で浮かぶことができる。

もしニュートンのリンゴが彼の頭上ではなく、海水面に落ちたなら、彼はリンゴが空気中の時だけ落ちていたことを理解しただろうね。なぜなら大気よりも密度が高く、それでも水の上に浮いているという現象をみて、単純に水よりも密度が低いと理解しただろうからね。坊やは考えたことがあるかね、肺の中に空気をいっぱいに含むと、そうでないときよりも簡単に浮かんでいられることを。潜水艦はバラストタンクが空気で満たされている状態でも、入り口が開けられて海水が入り込むと、潜水艦の密度は水よりも大きくなり、沈んでいくようになっている。どれだけ深く潜りたいかによって、航海士たちはシンプルにタンクの中の空気と水の比率を調整しているんだよ。そしてもう一度海の上に生きたいときに、空気をタンクに送り込んで海水を追い出して、密度を下げている。こうやって沈んだり海水の上に上がって来たりをしているんだよ。

また風船に半分のヘリウムガスと空気を入れて、密度の比較で物体の落下と浮揚の関係があることを証明できるよ。ヘリウムは、わしらを取り囲む空気を形成する酸素や窒素その他のガスよりも軽いが、風船に入れるヘリウムの量を調整して均一にすれば、重力にいとも簡単に逆らうように空中に浮揚するし、上がることも下がることもなくなるんだよ!」

「来なさい坊や!」とおじいさんは船渠に来るように言った。「潜水艦は重力がないことを示すだけでなく海の水が完ぺきに平らであることも証明するよ!」おじいさんは海軍士官に敬礼して、今まで見たことがないほどに大きい潜水艦に入らせてくれた。私たちは、調整室に入り、おじいさんは机の上にあるいくつかの地図や海図などについて話してくれた。「長距離を航海する船の船長は、地球上の曲がった曲率を考慮に入れることはないんだよ。平面航法でも大圏航法のどちらでも、最も有名な航海方法でも平面の地図を使うんだよ、球面三角法ではないんだ。海の海水面上が全てに至って完ぺきに平面であることを考慮し手計算しているということだよ。もし地球が実際に球体であるなら、平らであると思って航海とずさんな結果になり続けるはずだよ。でも、平面であることを認識した航海方法は完全に理に適っているし、実際に何千年にもわたって実践されてきたんだよ。」

「これを通してみてごらん」おじいさんはワクワクしながらそう言って、二つの潜望鏡に案内してくれた。「通常の観測するために使われる潜望鏡では、11㎞から12㎞を見渡すことができる。一方で特殊に標的を完全に見つけるために設計された潜望鏡は、かなりのハイテクで通常のものより2,3倍ほど遠くを見渡すことができるようになっている。本来なら数十メートルから100mほど地球の曲率によって下方にあり見えないはずの景色や標的にを見つけることができるんだよ。潜水艦は海水下の深く潜りながら、何千キロメートルも移動し続けるが、全く傾きを変えることなく進むことができる。もし地球が実際に球体であるなら、潜水艦は数㎞進むごとに機体を傾き続けないと同じ深度を維持することができなくなるよ。そうしないなら、海の曲率のせいで勝手に海水面上にまた出てきてしまうんだよ!」

おじいさんは私の頭に手を置きながら魚雷とソナーのための調整室に連れて行ってくれた。「潜水艦はどれも長距離を移動するブラックシャークやF21と呼ばれる魚雷を装備している。それらの魚雷は、一直線上の48㎞の先にある標的に当たることができる。でも地球が実際に球体であり曲率が考慮されるべきなら、魚雷が定める標的は地球の曲がりによって下方へ182mほど隠れているはずなんだよ。現代の海軍が保持しているレールガンは、193㎞の直線状の先にある標的を見つけて当てることができるんだよ!でも地球の曲率を考慮に入れると、2.9㎞程の曲がりによって、標的は下方に隠れて見えないはずなんだ。そしてこれも大事なことだが、船首、船尾、左舷、右舷に装備されたソナーは、全ての角度にシグナルを送りこみ行ったり来たりを繰り返す。アクティブソナーは48㎞まで、パッシブソナーは驚くべき1609㎞までに及びシグナルの送受信をすることができる!地球が球体だったら、これらのソナーのシグナルも160㎞の地球の曲率の曲がりによって隠れてシグナルを当てることはできないはずなんだよ。」

次の日の学校で、私の頭の中は一週間で暴露された情報のおかげで動揺していた。タイソン先生は私たちをテレビのスクリーンの中に誘い洗脳しようとしていた。宇宙についてドキュメンタリーが放映されると、美しい写真と映像で表された地球や、太陽、月、星々や惑星がビリヤードの球のように色とりどりで、くるくると回っていた。人工衛星、宇宙望遠鏡、宇宙ステーション、宇宙飛行士などが宇宙の中フワフワ浮いていて、遠隔操作上の惑星探査機、まさか人が月の上で歩いたりジャンプしたり、カートに乗って走ったり、ゴルフをしている映像だよ。ほかの生徒はみんなそれに魅了されて催眠にかかったように「おお!」とか「うわ!」とか毎回新たな映像と写真がでるたびに叫んでいた。私はその時おじいさんが話してくれたことを思い出し、存在しないピンクのユニコーン(存在しないものを信じる皮肉った表現)の話も思い出したよ。

「もしわしが坊やに小屋にピンクのユニコーンがいると言ったら信じるかね?」と彼は聞いてきた。私は頭を振った。「坊やは信じるはずもない、なぜかというと人々は嘘を簡単につくものだからさ、もしわしが坊やに小屋にピンクのユニコーンがいる写真をみせたなら、信じてくれるかい?」私はまたもや頭を振った。「まだ信じるわけもないだろうね、なぜかというと写真は偽物だからさ。じゃあ今度はわしが、高解像度の写真でピンクのユニコーンが小屋にいるものをみせたら?信じるかな?」もう一度頭を振った。「まだまだ信じてくれないだろうね、なぜかというと高解像度ビデオですら偽物だからさ!」

おじいさんの指摘は、私たちが又聞きの情報を信じるべきではないこと、そしてまず最初に私たち自身で情報すべてに関して正確か否かを確認するべきということだった。そうすると、単純に信じるだけよりも真実を知ることができる。おじいさんがよく言うように、「信じることは、知ることに置き換わることがある」という言葉が私の頭の中で何度も繰り返し思い出された、それでいかに地球の美しい偽物の写真がたくさん出回っていて、いかにそれらがコンピューターによって作成された明らかな偽の画像であり、実際の写真ではないことにも気づかされた。地球とされる画像の色合い、サイズ、土地の形状、水の集まり方が、色んな写真で明らかに毎回違っていた、これが真実であるわけがない。宇宙からの地球の写真とされるものを調べれば調べるほどに、おじいさんが私に話してくれたピンクのユニコーンを思い出してしまうことになった。

「これをみてごらん坊や!」とおじいさんはパソコンのスクリーンを指さしながらそう言った。学校で観た月で人が遊んでいる映像と同じものだったが、映像の再生の速さが2倍になっていた。私は驚愕して開いた口が塞がらなかったよ。宇宙飛行士が実際に歩いたりジャンプしたりカートに乗ったり、ゴルフを地球上でしているんだから。でも、「低重力」を演出するために、動画の再生速度が0.5倍つまり半分に設定されていたんだ!

「今度はこれだ」とおじいさんは複数の映像をクリックして、私たちは宇宙飛行士のバックパックに頭上からのワイヤーをはっきりと見ることができた!「彼らは同じ背景幕を何度も使いまわすことさえしているよ!」おじいさんはそう言いながら、同じ丘、砂丘、クレーターなどの写真や映像が、「月」の中での色々な場所で使われているのを確認できた。さらに前景と背景の間で明らかな区切り線もみられたし、レンズフレアやいくつかの光源から生じたと思われる影も確認できて、挙句の果てに頭上のスポットライトが宇宙飛行士のバイザーを反射しているのも観ることができた。全ては、映像がスタジオで撮影されていることを示す状況証拠だ。

「わしらは今やフォトショップを使えば彼らの画像のインチキ加工技術を暴くことができるんだよ。」おじいさんはそう言いながら、NASAが公式に認めている月から撮影された地球の写真を開いてくれた、「単純にだな、明るさとコントラストのレベルを少しだけ調整するだけだよ、何が起こるかな!」おじいさんは明るさを上げて、コントラストを下げた。そうすると「地球」とされている写真の周りに四角形のフレームが浮き出てきた。そしてこれこそが、修正された画像でコピーアンドペーストされた事実を証明していたのだ。ほかの写真を調整してみると「宇宙」とされる場所の闇に影が投影されている様子も証明された。これまた彼らが実際には黒い壁や天井がある部屋にいたことが証明されて、月に行っていないことがわかるんだ。

「ほら、このたくさんの雲の様子をみてごらん」おじいさんはNASAの青い球体なる地球の写真を指摘した。「何か気づかないかね?」最初は気づかなかったが、全てに気づくことができた。全く同じ形をした雲が、地球上の至る場所で確認されたのだ!同じ形をした、つまり全く同じ雲がコピーアンドペーストされているのだった!「坊やに言うよ」おじいさんはこめかみを触りながらそう言った。「NASAが宇宙に送られたってことは、ただのわしらの空想だったということだよ」

おじいさんは、窓越しに午後の日中に現れる半円凸状の上弦の月を指さした。「坊や、月が透けて青い空が月越しに見えるだろ?それは月が固体ではなく、不透明でもなく、足を付けることができる泥団子でもなことを証明している。ただの半透明の発光体であり、光なんだよ。何世紀にもわたり、天体の様相について混乱していた天文学者たちは、星々や惑星とされるものが、上弦下弦の月を透き通して見える夜闇を背景に光り輝いているのを確認してきた。事実、星が三日月の上を覆い隠しているイスラム教で人気のシンボルが、アルジェリアやパキスタン、シンガボール、チュニジア、トルコという至る場所で確認される。混乱してきた同じ天文学者たちは、月自体は発光する性質を有しておらず、ただ太陽の光を反射していると人々に教えてきた。でも本人たちも太陽も月もそれぞれ異なる発光体を有して真逆の性質を有していることに気づいていただろう。例えば、太陽の光の性質は、金色で温かく、乾燥していて、防腐性と殺菌をもたらすもので、火の燃焼度合いを下げてしまい、動植物が分解されるのを防ぐ働きをする。一方で月の光の性質は、銀色で冷たく、湿っていて腐敗をもたらし火の燃焼度合いを増加させて動植物を腐敗させる働きをする。これら二つの相反する光の性質は、ただの反射ではなく、むしろ、太陽と月もどちらもそれ自体が発光する独自の発光体だということを示している。」

その午後の後に、おじいさんと私は本当に月が冷たい性質があるのか実験をした。直に月の光に触れるところにグラス一杯の水を置き、もう一つは月の陰になっているところに置きました。それで月の光と月の陰の触れるところの空気や、水の温度を調べるためにデジタル温度計を使った。夜じゅう、月の光に触れた空気や水は1度か2度ほど月の陰に触れる空気と水の温度よりも低かった。「もし満月時にこの実験をしたら結果は大きく異なっていたよ」とおじいさんは言った。「でも月がそれ自体で発光して冷たい性質を生じさせることは十分証明できた。天文学者たちは、月が固形物の球体で太陽の光を反射させているというけど、実際は反射体は、平面か凹状になっていて初めていろんな角度からの光をきれいに反射できる。もし、反射体が凸状だと、表面範囲内で垂直にもたらされ光は正しく反射されない。言い換えれば、月の地で足踏みすることなんてできないということだ。なぜなら地球のような陸地ではないし、むしろ太陽と同じく独自の光によって発光する発光体だからさ。」

翌朝、長い週末が始まることになり、おじいさんは熟睡から目を覚ましてきた。「坊や!ロマンチックなたびに出かけるぞ!」とおじいさんが言いながら、おばあさんは私のカバンを朝食と一緒にトランクにすでに積んでいた、そしておあばあさんにまた後でと挨拶して空港へ急行した。到着すると、おじいさんは通りすがったパイロットから温かい笑顔と敬礼と朝の挨拶を受けた。「今日は、わしら自身で地球が本当にアースプレーン(平面台地)であることを証明しよう!」おじいさんはそう興奮しながら大きな声で宣言し、彼の所有する単一エンジンのコックピット飛行機の後方を指さした。「わしはこれをアースプレーンと名付けた、二重の意味でな」とにっこりした。「なぜそれらがエアプレーンとかエアプラネットとかエアグローブと呼ばれていないかわかるかな?それは彼らがプラネット(惑星)やグローブ(球体)の周りを飛ぶのではなく、プレーン(平面台地)の上を飛んでいるからだよ!」

私たちはコックピットに乗り込んで、ギアを上げてシートベルトを装着し、離陸の準備をした。スピードをあげると同時に、おじいさんは地平線に注意を向けるて目を離さないように叫んだ。私たちが滑走路から上がっていくにつれて、地平線がゆっくり私たちと同時に上昇して、私たちが上昇するのと同時にさらに高く外側へ広がっていくのも確認できた。「ずっと見張っているんだよ!」とおじいさんは叫んで、操縦かんを引いてさらに高く上昇し続けた。地平線は私たちとちょうど同じ高さに上昇し続けて360度の周囲においても完ぺきに平らで会った。「ほぼ最高度の高さに今いるよ」とおじいさんはいい、まだ操縦かんを引いたままだったが、エンジンも止まった、その時全てが静かになり、飛行機の機体が前のめりにダイブし始めた!」「うわ!」とおじいさんは機動をコントロールしようとしていた。私がパニックになり始めると、おじいさんの口がうっすらと笑っていて、エンジンを再度立ち直すことができた。飛行機を平行にすることができ、こっちをみてウィンクをした。

着陸するとおじいさんはこう説明した、「地平線がもし地球の曲率によって曲がっているなら、どれだけ大きいかに限らず一定の高さに固定されていているべきで、わしらが上昇するにつれて機体の機首を下げて見下ろす姿勢にならないと見えなくなるはずだ。しかし、どれだけ高くに行こうとも、目線の先には常に地平線が一緒に上昇して平らに見えただろう。実際にアマチュアの気球にカメラを装着してわしらが言った地点よりも10倍高いところに送り込めば、120000フィートあるいは20マイル(32㎞)先の高さでも、平らな地平線が常に見えたことだろう。曲がった地平線を観る機会があるとすれば、それは魚眼レンズ越しだったり、事業用航空機の曲がった窓を通してだけだよ。」

ココアを飲んで一息した後、おじいさんは小さな水準器を渡してきて、アースプレーン号に他の実験のために戻った。飛行機内のパネルを指さすと、彼は言った。「これは姿勢指示器とか人工水平儀と呼ばれるものだよ。ジャイロセンサーが装備されているのだが、パイロットが地球の水平線に対して、水平かどうかを知らせてくれる。わしらが発信して上昇するとき、姿勢指示器のピッチが上がり、坊やの水準器の中の気泡は上昇してのけぞったようになる。巡航高度に達したときに、飛行機を水平にするんだ、それで人工水平儀も坊やの水準器も水平になっていることを示すだろう。それで、夜通しそのまま南向きに真っすぐに完ぺきに水平にしながら飛ばしていこう。それで明日の朝、高度を下げて、姿勢指示器のピッチが下がり、坊やの水準器の中の気泡も着陸するまでに手前に戻ってくるだろう、そして水平に戻るはずだ。もし本当に地球の球体を飛んでいて、平面台地を飛んでいないなら、地球の曲がりを補填するために高度を下げて機体を前のめりにしないといけないし、それか水平に飛ばすことで勝手に高度が上がることを考慮しないといけない!こんなバカげた歴史上のパイロットが経験しなかった、水平に飛んで高度が勝手に上昇するなんて事象は、ほんとに地球が球体であるなら生じるはずなんだがね!」

おじいさんはペンと紙を手にして説明を補足するために、最初に地球を表す円を描いた、そしてその上に平面台地上での飛行ルートを示す真っすぐな直線を描いた。そして、地球が球体であると仮定したときの急激な上昇を示すものである、地球の丸円の絵に垂直な点線を描いた。「もし地球の一周が4万9㎞の長さであるなら、水平に時速320㎞で飛んでいるなら、30分経過すると地球は下方向に1.6kmほど曲がっているはずなんだよ。そして1時間立つと、水平に飛び始めた地点よりも8kmほど高い位置にいることがわかるはずだ!ほんとにこんなことが起きるのか調べてみようかね」

おじいさんは私の座席の隣に水準器を固定して、頭をポンっとしてコックピットに乗り込んだ。離陸すると同時に水準器の気泡は上昇して、姿勢指示器の水平儀のピッチも上がった、まさにおじいさんが言ったとおりだった。巡航高度に到達したとき飛行機を水平にすると、水準器の気泡も、実際に水平線もジャイロの人工水平儀も中心にきちんと戻って、一時間もその状態を維持することができて、眠ることができたほどだった。翌朝私は目覚めたけど、すでに何千㎞も飛び続けた後だった。私たちはまだ水平に飛んでいて、同じ高度に位置していたけども、これこそ地球が絶対に球体で下方へ曲がっているなんてことがありえないことを示しているんだ。

「坊やは滑走路が時速1600㎞で動いているなんて想像できるかね?」おじさんはくすくす笑ないながら着陸する車輪を下げた。「もし地球が東方向へ時速1609㎞で自転しているのなら、飛行機が東西南北の全ての方角とその間にうまく向き合って着陸することなんて不可能だよね。」おじいさんはゆっくり着陸して、燃料補充のために飛行機を止めた。

「18世紀になると、熱気球が発明されて、人々はこんなことを疑問に思ったんだよ。もし地球が常に自転しているなら、単純にある地点で空中停止すると、東方向の目的地が下にやがて到達してくるのではないかな?当時の疑似科学者たちは、魔力のような重力が大気を奇跡的に引き付けて、気球も完全に地球の動きに合わさって動いてるとか言ったんだよ!こんなのは、完全に科学に反しているし、理論的にも常識感覚的にも人間のものではない。しかし、当時もそうだが、権威があると思われた人たちが、威圧的に権力を行使して発言をすると、それが疑問視されることはめったになかったんだ。もし地球と大気が東方向へ時速1609㎞で自転しているなら、これはどこかで感じられるはずだし、どうにかして確認されて聞こえて、誰かによって観測されるべきなんだよ。だが、人類の歴史上、誰もがそれを証明できた人はいない。一方で、わしらは時速1.6㎞のわずかな西向きの風を感じることが誰でもできるし、実体験的にもそれを観測できる。こんな馬鹿げた話はね、音速よりも早く回転すると仮定された地球の自転の速度に伴うべき雲や風、天気のパターン、雨、花火、鳥、虫、煙、飛行機とか発射物がそれぞれの行きたい方向へ動き回っているのをみることで、インチキだと証明されるよ。真面目に考えてごらん坊や、赤道の地点に横向きから降り注ぐ雨とか、地球の下と裏側にある地点に逆さまになって着陸できる飛行機とかあるかね?」おじいさんと私は馬鹿げだ考え方に思わず笑ってしまった。

「20世紀ごろになると、地球の球体の疑似科学の概念は、飛行機の発明と共に完全に間違っていると結論付けられた。坊やも知った通り、地球の赤道地点で1600㎞の速さで自転をしているなら、東向きと西向きを比較するとフライトの飛行時間は全く異なってくるはずだ。商業用の飛行機の平均速度は時速800㎞だけど、西向きの赤道付近でのフライトは、東向きの飛行ルートよりも3倍ほど早く目的地についているべきなんだよ。実際には、東でも西でも飛行時間はほんの数分だけの違いだし、時速1600㎞で回転しているとされる地球で生じる差なんて全くない。例えば、キトから赤道付近を通って東向きへ3200㎞ほど飛行してブラジルのマカパまで時速800㎞で飛行するなら、だいたい4時間程度かかるけど、帰りの西向きの際には地球の時速1600㎞の自転速度によって、飛行時間がかなり短縮されてるはずなんだよ。実際には同じ4時間だし、まさに静止した状態であることを念頭に置いてるんだ。」

その晩、飛行場の近くにキャンプをセットして、テントを張り、寝袋をほどいて、薪でマシュマロを焼いた。おじいさんは得意げにどうやって焦がさずに金色にするか教えてくれて、突然沈黙しニコっとした。目をキラキラさせながら、スモア(マシュマロのお菓子)を口に入れ、マシュマロのきれいなあぶり方を以前もこうやって誰かに教えたとなぁと懐かし気に当時のことを話してくれた。「坊や、お婆さんにもこうやって教えたよ。新婚旅行で北極に行ってな。真夜中じゅう太陽がずっと沈むことがない白夜という現象をみて、わしらのハニーサンと名付けたよ」

「真夜中に太陽が沈まない白夜って何?」と私は尋ねると、おじいさんはマシュマロに火をつけた。

おじいさんは素早く私の木の棒を取って、焦げた失敗作を投げ捨てた。「白夜というのは北極の地域でいわゆる北極圏で夏至の時期に確認される現象だよ。数日間、あるいは数週間(どの地点にいるかによるが)、私たちの周りで太陽がゆっくり上がったり沈んだり12時間ごとにそういった動きがみられるわけだが、地平線の下に沈んで見えなくなることは絶対にないんだよ!これは、夏至の時期に太陽が北回帰線の真上で一番内側の短い旋回の動きをするから、観測者が太陽が空から離れ去ることがない現象、太陽が24時間回り続けているのを確認できるんだ。坊やのおばあさんとわしは、実際に3日間である72時間も夜が訪れない現象を確認したよ。これは傾斜していて揺れ動いて回転する地球上では絶対にありえない話だ。太陽の全ての旋回する動きを回転する球体上の南北の極点以外で確認するなら、数千㎞越しの土地や海を透視しなければならない!誰でも南北の極点より下側にいる人は、72時間、3日間の太陽の動きを確認できない、なぜかというと単純にそうするならどうにかして「曲がった球体越し」に透視することになるし、全く逆側にある太陽を見ることになるからだ!地球の球体の疑似科学者たちは、南極で冬至の時期の間に24時間の白夜が確認されると言い、何とか揺れ動く球体モデルの正当性を主張しようとする。しかし、それらを証明されると言われるビデオもすでに編集されたインチキだということが暴露された。実際に、24時間の白夜が南極で確認されたことはありません。なぜなら、太陽が南回帰線の最も外側の部分を旋回しているからだ。南極地方ではたった一度でも光がずっと真夜中にもあったことはなく、毎日日没を確認することができる。王立地理学会では、南極の最も寒さが厳しい地域、南緯71度より上で、太陽が5月17日に沈んでから、7月21日まで地平線の上に現れることがなかったことも記録されているほどだ。これも宇宙を転がりまわって太陽の周りを揺れまわっている球体上では不可能な現象だし、むしろわしらが静止した平面な大地に生きていて、太陽と月、星々がわしらの周りを回っているのが証明される。ちょうどわしらもそのように毎日感じるけど、それが正しいということだよ。」

別の日に一日中飛行した後、だんだん寒くなってきて、最後の燃料補給のために「荒廃の島」と呼ばれる地点にとまった。少しだけ海外線沿いを歩きながら、おじいさんは大きな詳細が載っている地図、「ハモンドの航空時代に使われた世界地図」というものを広げて、私たちがいる地点を指さした。「ここが南緯49度の地点だ。地球上で一番寒くて激しく荒廃となっている南極のすぐ近くに今いるんだよ。」

おじいさんは地図の円周を指でなぞりながら、もう二つほど小さな、一年を通して旋回する太陽の道のりを示す同心円を描いた。「この地球上での均一な旋回の動き何だがね、太陽は南回帰線である難易23.5度に到達するまでの6か月間、スピードを上げながら旋回の範囲を広げていく。そして次の6か月間は、北回帰線である北緯23.5度に到達するまでの間、太陽はスピードを下げながら旋回の範囲を狭めていく。これによって赤道付近と熱帯地方では、一年中を通して夏と灼熱の暑さを体験することになり、一方で高緯度の北、特に南の地域では、激しい寒さの季節を体験することになる。この荒廃の島では、たった18種類の先住植物と野生動物しか生き残ることはできないが、一方で南極での緯度と同じ地点、北緯49度あたりの北の地域、フランスみたいな国だと、何百種類の動物や何千種類の植物たちにとっても居心地の良い環境になっているんだ。北と南で同じ緯度上の環境が、これほど明らかな違いを示しているのは、太陽の影響下にあるかないかにかかっているということだ。北の夜明けと夕暮れ時は、それぞれ一時間ほど美しい景色が生じ続けるが、一方で南の夜明けと夕暮れは、一瞬生じてすぐ終わる、それぞれ太陽が昇って沈んむ時には数分間のうちに昼間のような明るさも生じるし、はたまた数分間のうちに真っ暗闇にもなる。北極辺りでは比較的温暖だし、太陽がゆっくりと狭い範囲を旋回するので冬の寒さも耐えやすい。一方で南極あたりでは、南極上の太陽の素早い広い範囲での旋回のために絶対温暖にはならないし、氷や万年雪がとけることもない。これが南極が地球上で一番寒い地域となる原因でもあり、一年を通しての平均温度はマイナス57度となっている。対して北極では平均4度という比較的暖かい温暖地方になっているんだ。」

「ぼくたちは南極に行くの?」と私はワクワクしながら聞いて、スウェットパーカーの上にジャケットのフードをかぶり、帽子の上に耳当てを付けて防寒対策をした。

「坊や、南極の先にある場所まで行くんだよ!」とおじいさんは世界地図の端を指さして叫んだ。

荒涼とした土地夜闇の海をフライトした翌朝早くに、夜明けが私たちの後ろに生じて、目の前にあって見渡す限り外側にも前方へも広がる南極の60mもの巨大な氷の台地を光が照らし始めた。南極大陸をずっとフライとして南へ向かい、ついにおじいさんと一緒に南極点の近くの氷の平地の一画に降りて、昼食の時間にした。

「どうして向こう側にある滑走路に着陸しなかったの?」と遠く離れた場所から仕切られている地点について聞いた。

「あそこの仕切られた地点では通関手続きがあって着陸することは難しいんだよ坊や。実際に南極条約といって世界中の53か国が署名締結して、軍事力によってそれを強制したからね。南極での個人調査も禁止されたのさ、それでもし彼らがわしらを見つけるとそりゃもうやっかいなことになるよ!」おじいさんはウィンクして私に磁気コンパスを手渡し、そして白と赤の理髪店を示す棒きれが立っている氷の地点まで歩いて行った。「彼らはここが南極点と言い張るが、実際には彼らの言い分、南極点は常に周辺地点を動き回っているという説と矛盾している。都合の良い言い訳が必然的に表明されて嘘を隠そうとしてるんだ。もし地球が巨大な球体で、わしらがその下の底の部分である最南端に今立っているというなら、その棒切れに背を向けて棒切れの周りを歩くといつでもコンパスの針が坊やの目の前を北と指し示しているはずだよ」私はそうやって南極点の棒切れに背を向けて、どれだけ歩き回っても離れても北が目の前にあるように固定してみた。「考えてごらん、球体の底に立ってるんだとしたら、どうやってコンパスが北を指し示すのかね?本来は針が足元の下を向いているべきなんだよ!南極点で北を指し示しているコンパスの針は、実際には宇宙の方角へ向いていることになるんだよ!」おじいさんは笑い出した。「ホントの話というのは、彼らはこの赤と白で作られた理髪店の棒切れを勝手な場所を決めて配置して、大金持ちが政府公認のペンギンツアーに参加して写真を撮って、世界の裏側の底へ到着したぞって勝手に主張しているだけなんだよ。しかし坊やのコンパスが指し示す限りでは、球体上では存在しないはずのもっとたくさんの南極点が存在してることになるね!」私たちは南極点からもっと南に向かった巨大な山脈の広がりを目の前にして、眺めていた。「この土地は地図では存在してないことになってるね。たぶんその先には別の世界があるかもしれないし、あるいは固いバリアー、ドームのようなものがあり、わしらを包み込んでいて行き止まりになっているかもね。わしはずっと疑問に思っていたし、南極点を超えたその先の南に存在するものを人生をかけてでも知りたかったんだ。行って調べてみよう!」

アースプレーン号に乗り込んで離陸の準備をしていると、私たちが許可なく南極に出入りしていると訴える緊急メッセージが無線ラジオから聞こえた。そしてもし南極から直ちに去らないなら、飛行機ごと撃ち落とすと警告してきた!おじいさんは数秒座り込んだでたけど、ラジオを切って私に言った。「そうだな、たったの一度しかこのチャンスを得ることはなかった、坊や、ここまで遠くに来て、何の答えも得ることができないのはおかしいね!」おじいさんはエンジンをつけて離陸し、南方向へ一気にスピードを最速にして向かっていった。数分間のうちに、空軍ジェット複数が私たちを追い始めて近づき、彼の表情も緊張感あるものから、必死で怒りすら感じるものに一気に変わった。私たちの飛行機の速度は全く割に合わなかった、ジェットは近づき、私たちの方向へ追撃し始めた。おじいさんは、何とか素早く回避しようと彼らを煙に巻こうとしたけど、それでもかなわなかった。ついに追撃が頭すれすれに感じるほどにまで追い込まれ、それが最終の警告だった。おじいさんは目に涙を浮かべながら、180度向きを変えて、戻り始めた。軍隊のエスコートたちは私たちに最初にいた滑走路へ戻るように命令をした。しかもおじいさんを逮捕して、数時間も窓もない小部屋に閉じ込めたのだ。彼が戻ってきたとき、おじいさんはかつて軍隊で働いていたから、ただ警告されるだけで済んだといった。でも本来なら罰金されて投獄されるはずだったようだ。

家に戻るフライトを始める夕方、おじいさんは私の人生が一瞬で変わるような出来事を話してくれた。タール状の滑走路そばにあるぼろ飛行機に腰かけながら、紙皿の上のタコライスを食べて、悲しそうな目とまゆをひそめながら深呼吸して私に話しかけてきた。「坊やはもう真実を知るのに十分な年齢になった。覚えているかい、おばあさんとわしがお前のお父さんがどれだけすごいパイロットでお母さんが大胆な探検家であったか話したことを。」めったに聞いたことがない話に一気に神経が張り詰めた。「坊やが小さいときに、彼らの飛行機が遠征飛行中に行方不明になったことを。」私はうなづいた。「わしは坊やに話したことがなかった、実はわしも彼らと一緒にいたんだよ。そしてまさに遠征飛行した場所はここじゃったんだよ。わしは単独でアースプレーン号に乗って飛んでいた、お前のお父さんとお母さんはお父さんのものである同じ機種のアースプレーン2号に搭乗していた。わしらは常日ごろから南極点の先にある土地を目指して探検したいという情熱と真実への熱意を分かち合っていた。今日みたいにな、軍の飛行機がわしらが南極点を超えるや否や追跡してきて、ラジオ越しに緊急警告を送ってきたんだ、そして追撃の実弾を放ってきた。わしはお前のお父さんが腕利きのいいパイロットだと知っていた、それでわしがおとりになって奴らを西向きにそらしたんだよ、その間にお父さんとお母さんたちは南へスピードを上げて飛行していった。二機のジェットがわしを追跡し、ほかの三機はお前の両親を追っていったよ。その時にわしは彼らと完全にはぐれてしまい見失ってしまった。わしはその時、お前のお父さんが勇敢で潔い声で『俺たちは地球の探索をする権利があり、だれもそれを止める権利はない!』と叫ぶ声をラジオ越しのパチパチする音と一緒に聞いたよ。」

誰も両親の消息も行方もそれ以来聞くことはなかった。ニュース報道も死亡記事も死亡診断書も皆無ということだ。この事件に関して公式の質問があれば、全て却下されてきた。おじいさんと私は、なんとか彼らが発見されていない大陸に逃げ延びて生きていてほしいと常に願っていた。しかし何年も時が経過するにつれて、もし彼らが生き延びてるなら家に戻ってくるだろうという現実を突きつけられた。

おじいさんが私を宿命的なフライトへ連れて行ってくれてから30年がたった。私は人生の果たすべきミッション、真実を突き止めることを決意した。両親やおじいさんがしたミスを繰り返すことはないだろう。5世紀以上にも渡って継続した壮大な騙し、全人類を洗脳するほどのものが軍の最新技術によって隠し通されて、一人の人物によって覆されたことは決してなかった。もし、相当な人類の数が覚醒し、壮大な騙しを暴露するようになり、真実が広がり南極の先への遠征飛行が成し遂げられたのならどれほどすごいことか。アースプレーン号で成し遂げようとした熱意を宣伝活動に託し始めた。出会う人々すべてへ語りかけ、ポスターやステッカー、サインスタンプを作り、ウェブサイトやブログを作成し、ドキュメンタリーや記事、画像投稿、ビデオ、ミーム画像や地図を掲示板やSNSに投降した。ゆっくりだが、人々は疑問を抱き始めて考えだし、真実を知り壮大な嘘に気づき始めた。私は本を書き始めて、ポッドキャストやラジオインタビュー、音楽などの活動全てにおいてフラットアースとアースプレーンの出来事を宣伝した。私は子供向けの絵本「ザアースプレーン」を書くことさえした、将来の可能性のある若者たちが嘘を吹き込まれていることに気付いてほしくて。私は両親やおじいさんと同じくパイロットになるために学校に通った。そしてついにそれを果たし、アースプレーン3号を購入した。

今や数千万以上の人々がフラットアースの真実に気付き、世界中へそれを拡散することに従事してくれている!人類はもはや真実を受け入れる体制へ入り、どんどんそうなっていくだろう。私自身と数百のパイロットたち、航海士たちは、「アースプレーンズ」という飛行機の集団による団体を立ち上げて、「アースシップズ」なるたくさんの船の集団も立ち上げた。たくさんの飛行機の集団アープレーンズもたくさんの船の集団アースシップズも同時に世界中の広がった緯度から南極へ遠征飛行と遠征航海してその先にある何かを追及している!もはや軍隊は私たちは止めることはできない。大勢の軍隊の個々の人たちは私たちの味方にまでなったくらいだ。それらの人たちは、私たちが妨げを受けることなく通過できるように、軍隊に撤退命令を出すと約束してくれている。今日は、その勇敢な戦いを続けてくれた家族たちにとって人生最高の日だ。人類に真実を伝え偽りから解放させるんだ。似非科学者やその取り巻きであるタイソン先生みたいな人たちが敗北し、真実がすべての人へ伝えられるということだ!

エリック・デュベイとカンEvアート(クリスチャン)によって創作された絵本ですが、かなり完成度は高いと思います。

エリックはニューエイジ思想家ですが、善良で心優しい男性です。多分優しいので、キリスト教の犠牲とかを残酷で受け入れられないと言っていたと思います。この絵本はすでにある方が翻訳されており、自分もダブルチェックにかかわったこともありますが、今回は自分も一から全部訳してみました。

すでに翻訳されたザアースプレーンはプロの翻訳家により上手に意訳されて要約されていますが、自分のスクリプトはやや直訳に近いので、また読み比べてみてください。表現全く同じ箇所はダブルチェックで自分が修正した箇所になっています。

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